メドレーが「バクラク」シリーズを導入、シームレスなバックオフィス体制に

総務・バックオフィス業務改善

事業拡大に伴う業務効率や内部統制面の課題を解消

医療ヘルスケア領域でテクノロジーを活用した事業展開を行う株式会社メドレー(以下、メドレー)はこのほど、株式会社LayerX(以下、LayerX)の業務効率化AIクラウドサービス「バクラク」シリーズを導入した。9日、LayerXが発表した。

「バクラク」シリーズは、稟議、経費精算、法人カード、請求書受取・発行、勤怠管理などの業務を効率化するAIクラウドサービス。最先端AIを組み込むことで、手入力や紙の管理などの煩雑な業務から人々を解放し、コア業務に集中できる働き方の創造に寄与する。

メドレーでは、業務単位でシステムがサイロ化していたことから手続きが煩雑化し、業務効率や内部統制面で課題を抱えていたという。

さらに今後のM&Aやグローバル展開を見据えた業務フローのアップデートに伴い、全社で統一した事前申請システムとスムーズに連携し、現場から管理部門までワンストップの処理を可能にする仕組みを求めており、それに最適なソリューションとして「バクラク」シリーズの導入を決めた。

具体的には「バクラク申請」「バクラク経費精算」「バクラク請求書受取」「バクラクビジネスカード」の導入を行っている。

「バクラク」シリーズの導入

他社システムとのAPI連携でシームレスなフロー構築を実現

メドレーでは従来、事前申請を行う際は申請内容別に、支払管理においても支払方法別に、それぞれ異なるシステムを用いていた。そのためフローが煩雑で、人為的ミスも発生しやすい状況にあった。

そこでまず申請フローをゼロベースで再設計、分散していた事前申請システムを統一したほか、API連携で事前申請データをバクラクと同期、後続の支払申請や経費精算をバクラクで集約する形とした。

これにより散在していたデータや業務がシームレスにつながり、統一的なフロー構築が完成した。加えてグループ会社も合わせて「バクラク」シリーズを利用することとし、全体の支出管理一元化を実現している。

また、メドレーではM&Aによる事業拡大やグローバル展開に伴う支払管理対応に課題があった。バクラクにはM&A後のシステム統合や、グローバルにスケールするバックオフィス体制の構築をサポートする機能が備わっており、これを活かして新たな体制を組み上げた。

例として人事情報マスタシステムとのAPI連携対応で、組織変更などにも手間なく対応可能なほか、通常の承認フローに加えてイレギュラーな承認経路が発生しやすい、関係者の多いグループ企業でも、ワンクリックで承認者の追加・変更ができ、効率良く処理できる。

そのほか同一のURL・ID・パスワードで「バクラク」シリーズすべてにログイン可能な点や、直感的に使えるUIも好評で、海外法人向けに英語表記への対応も順次進んでいる。

さらにカードに関し、メドレーでは全バーチャルカードを経理担当が管理、決済で利用したい場合、その都度本社の経理担当に依頼して対面で手続きをしなければならなかった。

「バクラクビジネスカード」の導入により、取引先の制限や限度額などをカードごとに柔軟に設定しつつ、豊富な不正利用防止機能で安全性を確保、各組織・部署や利用サービスごとにバーチャルカードを発行する運用体制へ安全に移行することができている。

これにより経理担当者の集中管理運用から、組織の上長管理へとシフト、カード利用時の手続きが簡略化され、本社以外の拠点でもカード利用がしやすくなった。

メドレーによると、インボイス制度が始まる直前に他社請求書受取サービスを導入したが、この時からバクラクが候補には挙がっていたという。しかし事前稟議や経費精算、カードなどで既に導入済みのサービスがあり、機能重複感から採用が見送られていた。

それ以降、会社規模が順調に拡大していく中で事前稟議から会計システムまでシームレスに連携しなければならない状況が業務効率・ガバナンスの両面で強くなり、業務プロセスの抜本的見直しを実施。

この中でバクラクのAPI開発が進んで導入済みの汎用WFと連携可能になることも分かったため、「バクラク」移行を決定した。

今後は生成AI活用を進めているため、「AI申請レビュー」の機能強化にも期待しているとした。

(画像はプレスリリースより)

▼外部リンク

株式会社LayerX プレスリリース(PR TIMES)
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000556.000036528.html

生産性DX編集部

生産性DX編集部は、生産性向上に向けたDX活用の知見を、わかりやすく発信しています。経営や組織、働き方、テクノロジーまで幅広く取り上げ、生産性向上に取り組むすべての人に、中立的な視点で考えるきっかけや実践のヒントをお届けします。

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