アーベルソフトのソリューション、地域デジタル基盤活用推進事業の紹介事例に

AI・テクノロジー・DX

秩父市で観光スポット周辺の混雑状況を可視化

株式会社アーベルソフト(以下、アーベルソフト)は7月28日、同社が埼玉県秩父市に開発・提供、導入手続きを行った「ビューちゃんねる PLUS+」ソリューションが、総務省の「令和6年度地域デジタル基盤活用推進事業」事例として紹介されたことを発表した。

埼玉県秩父市では、秩父神社周辺の商店街における混雑時の歩行者と自動車の接触事故や、特定の時期や時間、場所における観光客の集中、観光需要の偏りといった地域課題があり、また夜間の主要交通手段である待機状況の不明瞭さも問題となっていた。

各課題に対する対策においてもデータがなく、施策の効果検証が不十分で、改善の必要に迫られていたという。

そこでAIカメラによる街なかの状況、混雑状況等の可視化を図り、迂回誘導をはじめとする必要情報の発信、観光行動の解析を通じた観光需要平準化策の検討、カメラデータによる施策の効果検証を進めるといった地域DXを導入することとなった。

そこで総務省の「地域デジタル基盤活用推進事業」の補助事業を活用し、整備・導入されたのが、アーベルソフトの「ビューちゃんねる PLUS+」だ。

AIカメラによる街なかの状況可視化

「ビューちゃんねる PLUS+」(株式会社アーベルソフト)

状況を容易に把握可能、データ分析もより的確に

「ビューちゃんねる PLUS+」では、Wi-Fiネットワーク(Wi-Fi HaLowなど)を整備し、AIカメラと接続、このAIカメラで街なかやタクシー、プール、駐車場のリアルタイム画像取得とAI処理による人や車両のカウントデータの格納・累積を可能とした。

具体的には秩父神社の表参道における混雑状況や駅前駐車場の空き状況、タクシーの待機列の有無などをAIで解析し、そのデータをもとに観光客らへ混雑状況などをポータルサイトから配信する仕組みを整えている。

これにより街なかの状況を容易に把握可能とし、画像は多様なネットワークを通じて取得可能に、低価格な画像専用クラウドへ格納して最長1年間の保存も可能とした。

AIカメラ側で取得した人や車などのデータはAWS上のWebシステムに格納、数値データとしてダウンロードできるようにしている。画像伝送としても高画質で行えるようにしつつ、ネットワーク構築や運用にかかるコストは最小限に抑えた。

カメラ側のAIプログラムを追加・アップデートし、拡張性のあるシステムを構築した点や、収集データの分析により各種行政施策への活用を可能にした点もポイントとなっている。

(画像はプレスリリースより)

▼外部リンク

株式会社アーベルソフト プレスリリース(PR TIMES)
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000001.000166301.html

生産性DX編集部

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