査定プロセス全体をAIで改善
株式会社PKSHA Technologyは2025年10月30日、2025年10月より生命保険会社の保険金支払査定プロセスをAIで支援する「査定支援AIソリューション(以下、査定支援AI)」の提供を開始したと発表した。
査定支援AIは、生命保険業界の業務改善を支援するソリューション群「PKSHA AI Suite for Life Insurance」を拡大・強化したもの。査定支援AIの導入により、手作業が多い査定プロセス全体をAIで改善できる。

業務の属人化と生産性の低下が喫緊の課題
生命保険業界の人手不足に加え、保険金支払査定業務は多くの工程で人の手が必要だ。請求書類のデータ入力、商品ごとの複雑な査定基準に基づく判断など、手作業は時間がかかる上、入力ミスも起こる。さらに、担当者ごとで判断のばらつきが発生する原因にもなる。
自動査定システムなどを導入したにもかかわらず、繰り返されるルール変更でシステムが複雑化した結果、業務効率の悪化を招き、生産性が低下するケースもあった。組織に人の手が必要と判断された案件の知識や経験が蓄積できず、業務の属人化が問題視されていた。
支援査定AIは、「データ化」「コード化」「自動査定」「人的査定」の工程を分断せず、一つの連続したプロセスとして連結させ、業務効率化を実現する。同社が提供中のデータ入力支援ソリューション「PKSHA AI Powered Data Entry」と連結すれば、データ入力から査定の完了までがワンストップで完結する。
日々の査定業務から査定支援AIが学習し、より効率的な査定ルート、自動化ルール、業務マニュアルの更新、ソリューションの機能改善などを提案。継続的な査定業務全体の高度化が見込める。
(画像はプレスリリースより)
▼外部リンク
株式会社PKSHA Technology
https://www.pkshatech.com/news/20251030/
