メーカーやインフラ業界の人気拡大、コンサル人気はダウン
新卒採用支援サービス「ミキワメ就活」を運営する株式会社リーディングマーク(東京都港区、飯田悠司社長)は、2027年卒業予定の旧帝大・早慶層を対象とした「新卒就職人気企業 夏期ランキング」を発表した。
調査は2025年4月19日から6月23日にかけて実施。東京大学や京都大学、慶應義塾大学、早稲田大学など計12大学に在籍する大学生・大学院生2,055人から回答を得た。
人気企業ランキング上位5社は、三菱商事、三井物産、伊藤忠商事、住友商事、丸紅の総合商社5社が占め、3年連続で寡占状態となった。ただし総得票数は減少傾向にある。
一方メーカーでは、味の素(10位→6位)、サントリー(13位→10位)、資生堂(47位→31位)、日立製作所(47位→32位)などが順位を大きく伸ばした。
社会基盤としての重要性や、安定した雇用への期待が再注目されているインフラ業界は人気が回復し、JR東海(昨年21位→今年19位)、商船三井(昨年54位→今年36位)、JR東日本(昨年58位→今年44位)などが順位を上げている。
コンサルティング業界は軒並み順位を下げた。アクセンチュア(14位→19位)、BCG(26位→34位)、マッキンゼー(34位→38位)などが下落しており、かつての「成長機会」「高年収」といった魅力よりも、安定性や働きやすさを重視する学生が増えていることが背景にあるとみられる。

「安定の実現」を求める学生が増加傾向
キャリアゴールの調査では、「ワークライフバランス」が46.3%で最多。昨年より減少したものの依然として最も重視されていた。また「安定の実現」は4.2ポイント増加し3位に入り、仕事での挑戦よりも生活の安定を優先する志向が強まっている。
30歳時点の平均希望年収は895万円で、前年より35万円減少。1,000万円以上を希望する割合も38.8%と2.6ポイント減少した。依然として高い水準だが、より現実的なラインを意識する傾向が強まっている。
(画像はプレスリリースより)
▼外部リンク
株式会社リーディングマーク プレスリリース(PR TIMES)
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000285.000008701.html