「年収1,000万円以上でも採用したい人材像」とは?

人事・採用最新動向

重視されるのは高度な専門性と戦略的思考力

株式会社ジェイ エイ シー リクルートメントは2025年12月3日、「年収1,000万円以上でも採用したい人材像」に関する調査の結果を公開した。

調査期間は2025年10月7日~9日。同社が運営する転職サイトにおいて、会社の経営層・採用責任者1,013名を対象に実施された。モニター提供元はPRIZMAリサーチ。

同社は、ハイクラス層の転職には専門性や実績だけでなく経営視点やカルチャーフィットが必要になってきていると指摘する。

採用前の段階で『年収1,000万円以上でも採用したい』と思う人に共通する要素を尋ねると、43.2%が「高度な専門性がある(技術・業界知識など)」、41.8%が「戦略的思考力がある」、27.1%が「組織をけん引する力がある」と答えた。

採用時の期待

なぜ“期待外れ”が発生するのか

採用の際に最も重視するポイントは、26.5%の「実績(売上・プロジェクト成果など)」だった。採用見送りを判断する場合は、「リーダーシップ/マネジメントスタイルが合わない」という理由が26.6%で最多だった。

採用後に活躍している人の共通点を聞くと、31.9%が「戦略やビジョンを描く力がある」、30.6%が「組織をけん引する力がある」、25.6%が「早期に成果を出す力がある」という結果となった。

採用時、企業側は実績を重視する傾向があるが、採用後に実際に活躍するのは「戦略やビジョンを描く力」といった、数値では表しきれない能力を持った人で、採用基準と活躍要因にはギャップが発生している。

年収1,000万円以上で採用される人は、組織の中核を担うポジションに就くことが多い。そのため、「マネジメント力不足」「チームとの協働がうまくいかなかった」「実績が再現されなかった」などが“期待外れ”だと感じる原因となる。

採用した人のレイヤー・期待外れだった要因

ハイクラス層は専門性に加えて経営視点やカルチャーフィットが必要な上、“人を動かす力”が必須。採用側としても、失敗を避けるためハイクラス採用には慎重だ。ハイクラス採用では「企業の課題をどう解決できるか」を語れる人材が求められている。

(画像はプレスリリースより)

▼外部リンク

株式会社ジェイ エイ シー リクルートメント
https://www.jac-recruitment.jp/

生産性DX編集部

生産性DX編集部は、生産性向上に向けたDX活用の知見を、わかりやすく発信しています。経営や組織、働き方、テクノロジーまで幅広く取り上げ、生産性向上に取り組むすべての人に、中立的な視点で考えるきっかけや実践のヒントをお届けします。

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