4割以上が“自分も埋もれ人材”と回答
2025年10月より「採用管理システムsonar ATS」の新機能「sonar Connecter」の提供を開始したThinkings株式会社は、「社内キャリア開拓に関するアンケート調査」を実施。その結果を11月26日に発表した。
同調査は2025年9月3日から9月5日の期間に、全国の従業員1,000人以上の企業に勤務する一般職1,069人を対象に行われた。
調査結果によると、全体の82.7%が「自分の職場に能力を活かしきれていない“埋もれ人材”がいる」と回答。さらに、自身を「埋もれ人材」と認識する人も44.3%にのぼり、社内における人材活用の難しさが浮き彫りとなった。
能力が活かされていないと感じる理由として最も多い回答は「職場のルールや業務手順により能力を発揮しにくい(41.1%)」で、次いで「希望しない業務を担当させられた(28.3%)」、「前例主義などの組織風土(27.4%)」が続いた。

キャリア実現とAI時代の不安
働きがいを感じているかの設問では、「感じている(9.4%)」と「どちらかと言えば感じている(42.5%)」を合わせた全体の51.9%が、感じ方に差はあるものの働きがいを感じていると回答した一方で、「埋もれ人材」に限るとその割合は18.2%にとどまった。
対照的に「能力発揮人材」では、「感じている(16.5%)」と「どちらかと言えば感じている(64.2%)」を合わせた80.7%が働きがいを感じており、能力の発揮と仕事への満足度が密接に関係していることが示された。
また、キャリア実現に関しては、「あまり実現できていない(28.3%)」と「全く実現できていない(13.6%)」を合わせた全体の41.9%が、思い描いていたキャリアを実現できていないと回答。「埋もれ人材」ではその割合が59.0%と、「能力発揮人材」(29.1%)の約2倍に達した。

さらに、キャリア形成に向けた行動が上司に否定された経験がある人は、「埋もれ人材」で41.2%と、「能力発揮人材」の27.7%よりも高い傾向が見られた。
AIの普及に対する不安も顕著で、「必要なスキルの変化についていくのが大変になる」との回答が最多(26.3%)。特に「埋もれ人材」は「自分が必要とされなくなる」との不安について、「能力発揮人材」の約1.5倍多い割合であった。
こうした課題に対応するため、同社は「採用管理システムsonar ATS」に新機能「sonar Connecter」を追加。社内公募とキャリア採用を一体的に管理し、社内外の人材を最適に配置することで、企業と社員のミスマッチを減らし、埋もれた才能が活躍できる環境づくりを支援する。
人材の多様性と可能性を引き出すためには、企業が社員一人ひとりのキャリアに寄り添い、柔軟な支援体制を整えることがますます重要になっているとしている。
(画像はプレスリリースより)
▼外部リンク
Thinkings株式会社 プレスリリース(PR TIMES)
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000264.000055762.html
