AI普及でIT人材争奪が激化、レバテックが「IT人材白書2026」を公開

人事・採用最新動向

IT人材採用、約3割の企業で目標達成に苦戦

IT人材サービスを展開するレバテック株式会社は、企業のIT人材採用担当者1000人とIT人材3000人を対象に実施した調査結果をまとめた「レバテックIT人材白書2026」を公開した。AI導入が急速に進む中、企業の採用競争が一段と激しさを増している実態が浮き彫りとなった。

白書によると、2025年度のIT人材採用の目標達成について達成済みや達成見込みと回答した企業は過半数を占めた一方で、「目標達成が難しい見込み(18.3%)」「目標達成はほぼ困難(9.7%)」と回答した企業も約3割に上った。特に非IT系企業では採用の遅れが目立ち、業態による格差が顕著になっている。

25年度の採用目標人数の達成状況

AI導入で採用ニーズはむしろ増加、現場では「静かな退職」も進行

同調査では、昨年度よりIT人材の採用数が「増加した」と回答した企業が41.2%に達し、採用意欲の高さが続いていることが明らかになった。

AI導入企業に対し、導入効果を踏まえたIT人材の増減検討状況について尋ねたところ、9割以上が人員数の増減を検討しており、そのうち「大幅に増加予定(7.7%)」「やや増加予定(60.9%)」を合わせた約7割が増加予定と回答。AIによる業務効率化が進む一方で、IT人材の需要はむしろ拡大している。

一方、IT人材側の働き方に関する調査では、「静かな退職(Quiet Quitting)」の傾向が45.6%に上った。理由として最も多かったのは「成果が給与や昇進に正当に反映されない(43.5%)」。

次いで「業務量の多さから心身の健康を優先したい(37.8%)」、「キャリアアップを望まない(32.8%)」などと続く。評価制度や報酬への不満が、モチベーション低下の大きな要因となっている。

静かな退職をする理由

転職活動において重視される条件は3年連続で「給与」が1位となり、直近の転職で「年収が増えた」と回答した人は59.4%に達した。年収増加幅は「10万~30万円未満(27.3%)」が最多だったが、「100万円以上」の大幅増も約2割存在し、転職市場の活発さがうかがえる。

同社は、「AI普及により一部では人員削減も見られるが、採用市場全体では競争が激化している」とコメントした。その上で、「働きがいを感じられる環境づくりや、スキル成長を実感できる仕組みが不可欠」とし、採用強化と同時に定着・育成の重要性を強調した。

(画像はプレスリリースより)

▼外部リンク

レバテック株式会社 プレスリリース
https://levtech.co.jp/research/4993975/

レバテックIT人材白書2026
https://levtech.jp/files/doc/levtech_research_2026.pdf

生産性DX編集部

生産性DX編集部は、生産性向上に向けたDX活用の知見を、わかりやすく発信しています。経営や組織、働き方、テクノロジーまで幅広く取り上げ、生産性向上に取り組むすべての人に、中立的な視点で考えるきっかけや実践のヒントをお届けします。

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