Z世代の離職防止、最も効果ありは意外にも月1の飲み会

人事・採用最新動向

価値観や仕事観を共有できるリアルな交流の時間として重要視

株式会社JITSUGYO(以下、JITSUGYO)は12日、Z世代ブルーワーカーを対象とするアンケート調査の結果、月1回の飲み会が最も離職防止に効果的であることが分かったと発表した。離職率の高止まりが問題となる中、若手定着に新たな視点を与える調査となっている。

調査は2025年9月8日~9月15日の期間、全国のZ世代ブルーワーカー男女(20~29歳)を対象に、インターネット・アンケート方式で実施された。職種は建設・運輸・製造・鉄鋼で、10~500人の中小・中堅企業従事者、有効回答数は326人となっている。

まず本人の参加にかかわらず、過去1年間に職場で開催された飲み会の頻度を調査した。すると「週1回以上」は4%、「月2~3回」が5.2%、「月1回前後」が8.6%で、「2~3カ月に1回」が11.3%、「年2~3回」は16.6%、「年1回」が17.8%で、「0回(開催なし)」は36.5%にのぼった。

飲み会は行わないというケースが3分の1を超え、全体の中でも多くを占めるようになっている。

続いて現在の職場に関し働き続けたいと思うかどうかを尋ね、飲み会の開催頻度別に分析したところ、「非常にそう思う」と「ややそう思う」を合計した、働き続けたい意向が一定以上ある人の割合は、月1回前後のペースで飲み会を行っているケースで、合計64.3%だった。

ちなみに「非常にそう思う」に限った割合が最も高いのは、年1回のケースで22.4%となっている。

これらに対し、飲み会の開催がない0回のケースでは、「非常にそう思う」が5.9%と最も低かったほか、「ややそう思う」も全体の中で最も低い21%で、合計26.9%となった。働き続けたいとは「全く思わない」の回答は13.4%と全体の中で最も多い。

現在の職場に関し働き続けたいと思うか

リレーションシップバランスの重要さを示す結果に

飲み会の開催有無で、今後1年間、今の職場で働きたいと思うかどうかを集計・分析すると、開催ありのケースでは、「非常にそう思う」が14.5%、「ややそう思う」が35.3%で、合計49.8%と約半数になった。「どちらでもない」は34.3%で、「あまりそう思わない」が8.2%、「全く思わない」は7.7%だった。

一方開催なしのケースでは、「非常にそう思う」が5.9%、「ややそう思う」が21%で、この2つの合計が26.9%となり、「どちらでもない」が49.6%と最も多かった。「あまりそう思わない」は10.1%、「全く思わない」が13.4%となった。

年に1回以上、職場で飲み会があると、職場への今後1年間の就業継続意向率が大幅に向上することが分かる。飲み会という関係性構築の場を設けることが、Z世代ブルーワーカーにとって、働きがいを生み出すかどうかにかかわる重要な要素となっているようだ。

Z世代は飲み会を嫌い、プライベートと仕事をきっちり分けるというイメージが強いが、今回の調査では、むしろ月1回の飲み会が最も離職防止に効果的という結果になった。

JITSUGYOではこれについて、働きやすさと時間を関係づける従来の考え方から、働きがいと人間関係が結びつく価値基準へと変化してきている証しだとした。

多すぎず少なすぎない頻度の飲み会は、現場で人とのつながりを切っても切れないZ世代ブルーワーカーにとって関係形成を生み出すものとなり、心理的安全性やウェルビーイングの向上にもつながっているとした。

こうしたリレーションシップバランスを保つことが、関係資本の構築につながり、離職防止にも寄与すると考えられるという。

敬遠されるのは目的のない飲み会であり、互いの価値観を理解し合ったり、部署を超えた相互理解を促したりするもの、心理的安全性を高めるものであれば、むしろ飲み会がこの職場で働き続けたいと思ってもらえる機会になるとみられる。

飲み会に限らず、普段の仕事だけでは生まれにくい関係づくりを意識することが重要とも考えられるだろう。

(画像はプレスリリースより)

▼外部リンク

株式会社JITSUGYO プレスリリース(PR TIMES)
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000011.000140950.html

生産性DX編集部

生産性DX編集部は、生産性向上に向けたDX活用の知見を、わかりやすく発信しています。経営や組織、働き方、テクノロジーまで幅広く取り上げ、生産性向上に取り組むすべての人に、中立的な視点で考えるきっかけや実践のヒントをお届けします。

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