「通勤時間がないから」が最多 リモートワークで退職を思いとどまった理由、LASSICが調査

人事・採用最新動向

通勤時間の削減が「辞めない理由」トップに

株式会社LASSIC(以下、LASSIC)が運営する「テレワーク・リモートワーク総合研究所(テレリモ総研)」は、リモートワークによって退職を思いとどまった理由に関する調査結果を発表した。
調査は全国の20歳〜65歳のテレワーク経験者1,005人を対象に、2025年5月23日〜28日の期間で実施された。

LASSICによると、「リモートワークで退職を思いとどまったことがある」と回答した人は49.8%。そのうち、最も多い理由は「通勤時間がないから」(27.7%)で、通勤負担の軽減が従業員の離職抑制につながっていることがわかった。

世代別では20代と30〜40代で意識に差

【20代】リモートワークできることを理由に、退職を思いとどまったことがありますか?

年代別に見ると、20代では「朝ぎりぎりまで寝ていられるから」が最多。通勤削減による“睡眠時間の確保”が大きなメリットとされている。
一方、30〜40代では「子育てと両立できる」が上位に入り、家庭との両立を重視する傾向が確認された。60代以上では「特にない」と回答した割合が69.9%と突出しており、シニア層におけるリモートワーク定着の課題も浮き彫りになった。

LASSICは「今後は出社のメリットを社員に実感してもらう工夫が重要」としており、採用・定着施策の一環としてリモートワーク制度を見直す企業の動きが広がる可能性があるとした。

生産性DX編集部

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