フリーランスから正社員へ 半数超の企業が「トランジション採用」を実施

人事・採用最新動向

多くの企業が「トランジション採用」に前向き

業務委託などのフリーランス人材を正社員として迎え入れる「トランジション採用」が注目される中、フリーランスや副業人材と即戦力を求める企業をつなぐマッチングサービス「Workship(運営会社:株式会社GIG)」は、「トランジション採用の実態調査」を実施、9月18日に結果を発表した。

同調査は2025年7月に行われ、人事・採用経験のある担当者122人を対象にオンラインアンケートによって回答を得ている。

フリーランス・業務委託経験者を採用(トランジション採用)した経験があるかどうかを尋ねたところ、中途採用実施企業のうち54.7%が「正社員として採用実績あり」と回答。また、73.6%がトランジション採用に積極的であるという結果となった。

フリーランス・業務委託経験者から応募があった場合の対応についての質問では、「積極的に検討する(フリーランス経験をプラス評価)」と「他の経験者と変わらない対応」の回答が同じ割合となりそれぞれ41.5%。83.0%がプラスの評価もしくは他の経験者と同じ対応をすると回答した。

一方で、マイナス評価もしくは採用しない方針は16.9%となり、多様な経験が評価される傾向にあるものの、慎重な姿勢を崩さない層も依然として存在する。

フリーランス・業務委託経験者から応募があった場合、どのように対応されていますか?

管理職登用・年収設定に企業の期待

正社員として採用実績ありと回答した企業に対して、トランジション採用のメリットについて尋ねると、一番多い回答が「即戦力として活躍(60.3%)」、二番目は「専門性スキルが高い(58.6%)」、三番目が「自己管理能力・自律性が高い(32.8%)」と続き、他にも「新しい視点・アイデア」や「課題解決能力」など多面的なメリットが示された。

フリーランス・業務委託経験者を採用した際のメリットは?

同じくトランジション採用実績のある企業に対して、フリーランス・業務委託経験者でマネジメント職(課長級以上)に就いている人がいるかどうかの質問では、58.6%が「いる」と回答。半数以上の企業で、専門性に加えてリーダーシップを発揮する場面でも活躍していることがわかった。

採用したフリーランス経験者の年収設定については、「独立時代とほぼ同等(43.1%)」の回答が一番多く、次いで「独立時代より上げた(32.8%)」となり、「独立時代より下げた(1.7%)」と比較すると、フリーランス時代の実績や能力が正当に認められるケースが多いといえる。

同調査結果から、中途採用を行う企業の半数以上はすでにトランジション採用実績があり、人材確保の有効な手段としてメリットが示されたとしている。

(画像はプレスリリースより)

▼外部リンク

株式会社GIG プレスリリース(PR TIMES)
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000379.000042378.html

フリーランス・業務委託経験者を採用する「トランジション採用」調査レポート
https://enterprise.goworkship.com/

生産性DX編集部

生産性DX編集部は、生産性向上に向けたDX活用の知見を、わかりやすく発信しています。経営や組織、働き方、テクノロジーまで幅広く取り上げ、生産性向上に取り組むすべての人に、中立的な視点で考えるきっかけや実践のヒントをお届けします。

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