7割以上が家庭内負荷を両立の課題と認識
“名もなき仕事”を減らすビジネスコンシェルジュツール「Colorkrew Biz」を提供している株式会社Colorkrewは、育児・介護と仕事に関する「女性のワークライフバランスの実態」調査を実施、10月8日に結果を発表した。
同調査は2025年9月12日から16日の期間に行われ、育児・介護のいずれかを経験または実施中のフルタイム勤務女性1,007人を対象に、インターネット調査を通じて実施された。
同調査において、育児・介護と仕事の両立がうまくいっているかという質問に対し、全体の26.0%が「あまりうまくいっていない」、6.4%が「全くうまくいっていない」と回答、合わせて32.4%の女性が両立に困難を感じている実態が明らかとなった。
両立を難しくしている要因として最も多い回答が、71.5%の「家事や育児・介護の負荷」。次いで54.9%の「通勤・出社の負担」、51.2%の「スケジュール調整の煩雑さ」などと続く。特に家庭内負担が突出しており、制度の整備だけでは対応しきれない課題が浮き彫りとなった。

制度はあるが使いづらい現状が明らかに
2025年10月施行の改正育児・介護休業法に関連する選択制措置については、「短時間勤務制度」や「休暇制度の拡充」が比較的高い導入実績を示した一方、「フレックスタイム制度」や「ベビーシッター・介護サービスの補助制度」は導入率・活用実績ともに低く、制度の存在と実際の利用にギャップがあることがわかった。

また、制度があっても「使いづらい」「申し出にくい」と感じたことがあるかを尋ねたところ、「よくある(29.6%)」と「ときどきある(44.8%)」の回答を合わせた割合は74.4%にのぼり、職場の雰囲気や申請手続きの煩雑さが制度活用の障壁となっている可能性が示唆された。
加えて、業務として評価されにくい「名もなき仕事」の存在について、ごみ捨てや郵便物の確認、社内連絡の取り次ぎなどが日常業務として挙げられた。これらの名もなき仕事の削減によって「ストレスが減る(45.3%)」「集中できる時間が増える(36.0%)」などの効果が期待されており、業務効率化へのニーズが高まっている。
同調査結果からは、両立支援において制度の整備だけでなく、制度の使いやすさや心理的安全性の確保、日常業務の効率化が重要であることが明確になったとしている。
(画像はプレスリリースより)
▼外部リンク
株式会社Colorkrew プレスリリース
https://www.colorkrew.com/news/posts/20251008/
      