株式会社令和トラベル、社員AI活用率100%を実現 旅行業務で大幅な工数削減

AI・テクノロジー・DX

AI活用を全社で推進、業務効率化とDXが加速

旅行アプリ『NEWT(ニュート)』を展開する株式会社令和トラベルは、社内で進めてきたAI活用施策の成果として、全社員が生成AIを業務で利用する体制を実現したと明らかにした。

同社は生成AIを特定の専門職に限られたスキルと捉えず、全社員が身につけるべき基礎能力と位置づけ、人事評価や昇進基準にも反映。こうした制度面の後押しにより、営業やカスタマーサポート、リサーチなど多様な業務でAI活用が広がり、旅行関連業務の効率化とDX推進が加速している。

同社によると、半年間の平均AI利用回数が社員1人あたり23回に達し、日常業務にAIが浸透している。営業分野では、生成AIの導入によって業務の効率化が進み、商談の議事録作成が自動化されたことで、チーム全体で月あたり最大69時間の工数が削減された。

さらに、企画書の作成では作業量が最大で75%減少し、自治体案件に関するリサーチ業務でも9割を超える業務効率化が確認されている。

カスタマーサポートの分野では、生成AIの導入によって問い合わせ対応の自動処理が進み、自動で解決できる割合が従来の47%から77%へと大きく伸びた。

これにより、対応プロセスの効率化が進み、対応スピードと顧客利便性の向上にもつながっている。データ分析領域でもSQL作成時間を最大70%削減し、意思決定の高速化に寄与している。

こうした成果の背景には、AI活用を“現場で使われる形”に落とし込む取り組みがある。日本企業のAI活用方針策定率が49.7%にとどまる中(総務省「令和7年版情報通信白書」)、同社は旅行業界の業務効率化と顧客体験向上を目的に、早期から生成AIを実務に組み込んできた。

社員AI活用率100%を達成

社内コンテストや専門部署でAI文化を醸成

社内でのAI活用を広げる取り組みとして、同社はまず「AIパクりたい-1グランプリ」を実施し、採用面接のフィードバック自動化や請求処理の効率化など、実務で使われているAI活用例を共有する場を設けている。こうした事例を全社に展開することで、日常業務へのAI定着を促している。

さらに、全社的なAI活用を推進するための専門組織「AX室」を立ち上げ、各部門から選ばれた18名とともに「AX Frontier 18 Project」を進行。業務へのAI実装を組織横断で支える体制を整えている。

また、社員が自身の業務でのAI活用を持ち寄る「AI道場」や、経営陣自らAIを使う「CxOスキルアップ勉強会」など、学びの仕組みも整備。ランチ勉強会や相談室を通じて“AIが苦手な社員をつくらない”環境づくりを進めている。

同社は今後も、現場で生まれた実践的なAI活用事例を社内外へ発信し、旅行業界のみならず日本企業全体のAI活用の底上げに貢献していく方針だ。

(画像はプレスリリースより)

▼外部リンク

株式会社令和トラベル プレスリリース(PR TIMES)
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000317.000077082.html

生産性DX編集部

生産性DX編集部は、生産性向上に向けたDX活用の知見を、わかりやすく発信しています。経営や組織、働き方、テクノロジーまで幅広く取り上げ、生産性向上に取り組むすべての人に、中立的な視点で考えるきっかけや実践のヒントをお届けします。

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