流行のカジュアル面談で志望度低下、転職者の約65%が経験

人事・採用最新動向

求職者の期待に応えられない面談に注意

株式会社uloqo(以下、uloqo)は7日、カジュアル面談を受けた経験のある転職者を対象に、実態調査を行い、その結果を公開した。調査は2026年2月19日~2月28日の期間、インターネット・アンケート方式で実施、934人から有効回答を得ている。回答者の内訳は、男性が766人、女性が168人だった。

近年は企業が求職者とまず会って話をすることを優先した、選考色を排して行うカジュアル面談がトレンドになっている。しかし、カジュアルであることが面談の質を担保する上での抜けになっている場合もあり、求職者の期待に応えられない面談となって、採用機会を生むどころか、機会を失っているケースも見られているという。今回の調査は、そうした状況を把握するために実施された。

まず全員に、カジュアル面談を通して、その企業への志望度が下がった経験があるか尋ねたところ、「何度も経験がある」が33%、「一度は経験がある」が32%で、「経験がない」は35%だった。全体の約65%(607人)、およそ3人に2人は志望度が低下した経験がある。

何度も経験があるとした人が3人に1人にのぼるという事実も、カジュアル面談の質の問題が市場全体に蔓延したものとなっていることを示していると考えられる結果だ。

自由記述では、「人事担当者の現場の理解が全くされていないと強く感じた」という声や「理解しようとされるのではなく、評価される場に感じた」といった声も寄せられた。

カジュアル面談で志望度が低下した経験のある人に、その面談の相手が誰であったかを尋ねると、「人事担当者」が40.4%で最も多く、次いで「現場のマネージャー・メンバー」の36.4%、「経営層・役員」は20.1%、「外部の採用エージェント」は3.1%となった。

カジュアル面談後の志望度低下経験に関する円グラフ

面談実施者の現場の理解度なども大きな問題に

カジュアル面談の相手の現場理解度がどのようであると感じられたかを問うた結果では、「公開情報以下だと感じた」が9.6%、「公開情報をなぞる程度の内容しか聞けなかった」が56.3%、「期待以上の専門的な話が聞けた」は34.1%になった。

全体の約65%は、期待以上の現場の話など情報を得ることができず、不満を抱えたという結果になっている。

志望度が低下した経験を持つ人に、もしその面談の質が高く、現場課題を深く議論できていたら、その企業に入社していた可能性があったかを尋ねた。

すると、「第一志望群に入っており非常に高かった」が31.8%、「可能性はあり選考に進んだはず」は53.2%となった。「変わらなかった」という回答は15.0%にとどまっている。

前者の2つを合計した値は、約85%となり、それだけの人が入社の可能性があったことになる。スカウト送付や求人掲載、面談設定など採用コストをかけた後に、面談1回の質の低さで候補者が離脱してしまう可能性を高めてしまうのは、採用難といわれる今にあって、深刻な潜在的損失だとuloqoは指摘する。

カジュアル面談を導入するにしても、組織として採用活動内における位置づけを明確にし、誰が何をどのように伝えるのか、十分に設計を行うこと、準備を丁寧に行うことが不可欠といえる。

(画像はプレスリリースより)

▼外部リンク

株式会社uloqo プレスリリース(PR TIMES)
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000005.000173541.html

生産性DX編集部

生産性DX編集部は、生産性向上に向けたDX活用の知見を、わかりやすく発信しています。経営や組織、働き方、テクノロジーまで幅広く取り上げ、生産性向上に取り組むすべての人に、中立的な視点で考えるきっかけや実践のヒントをお届けします。

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